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こんにちは。Key作品をこよなく愛するmiraiです。
今回は、先日6月26日に発売されたKey最新作「Summer Pockets REFLECTION BLUE」をプレイしてみて思ったことについて書いていこうと思います。
Summer Pockets REFLECTION BLUEを知らない方はこちら
※これより下の記事は、壮大なネタバレを含みますので未プレイの方は、
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私が、Summer Pockets REFLECTION BLUEをプレイし終えて一番初めに頭に浮かんだ感想は、「あぁ麻枝准さんが「惜しい!」と思いサマポケを通してユーザーに届けたかった本当の意味での“泣き”とはこのことだったのか。」という感想でした。
何故初めに「感動した!」「泣いた!!」という感想の前に、上記のような気持ちを抱いたのかというと、前作Summer Pocketsの初回特典冊子のコメントにて、1つ気になっていた点があったからです。
ラストシーンのテキストを確認し終えた後、「惜しい!」と感じました。
(C)VISUAL ARTS / Key Summer Pockets初回限定版特典冊子 鳥白島観光日誌 麻枝准コメントより一部抜粋
ここに至るまでにたくさんのものを積み上げてきたのに、あまりに短かったため「これで終わりなの?」という肩すかし感を覚えました。
口出しすべきかどうか迷いましたが、あまりにもったいないと思ったので、そこだけは頑張ろうよ。と魁先生に伝えました。
私自身、Summer Pocketsをプレイ中、目に涙を溜めながらクリックして話を進めていたので、十分に泣きゲーだと感じていました。
しかし、特典冊子の麻枝准さんのコメントを読むと本物の泣きゲー(Keyブランド)としてはあと少し足りていないのでは?というニュアンスの文面が書かれており、ずっと引っ掛かっていました。
Summer Pockets REFLECTION BLUEの「Pockets」ルートをプレイしたことで、その引っ掛かっていたモヤモヤが取れ、麻枝准さんが仰っていたのはこのことだったのか!と理解することが出来ました。
AIRならAIR編、CLANNADのAFTER STORY、リトバスのrefrainと言ったグランドエンディングの内容がサマポケ(無印版のPockets)には、やや足りていなかったのか…。
サマポケRBのグランドエンディングPocketsと比較してようやく納得。
本作にて新たに、神山識、野村美希、水織静久、加藤うみの4つのエピソードが追加されており、どのルートも甲乙つけがたい物語でしたが、敢えて1つを選ぶとしたら「うみちゃん」ルートが一番印象的でした。
前作Summer Pocketsのグランドエンディングをプレイした人なら涙無しでは語れないあの展開、うみちゃんのラストを知っているからこそ、新しく追加されたうみちゃんの個別ルートがより際立っていたように思います。
うみちゃんとの日常パートでは、本当に微笑ましく笑顔になれるシーンが多く、次の会話が楽しみで話を進めていくことが出来ました。
しかし、クライマックスに近付くにつれ涙が溢れてきてしまい、PC画面が徐々に滲んできてなかなかクリックして話を進めることが出来ませんでした。
その中でも特に印象的だったシーンは、主人公にしがみつきながら「ちょっとだけ…ばいばい」とうみちゃんが呟くシーンと、船が離れていく際に「ーん、ありがとう」と帽子で顔を隠し「お父さん」と呼んだであろうそのシーンは、グランドエンディング級に泣けました。
ただ「感動した」、「泣けた」という感想で終わるのではなく、泣きながらクリックしてプレイをする本当の意味での”泣き”。
これこそがKeyが誇れる作品であり、「Summer Pockets REFLECTION BLUE」こそ、麻枝准さんが原案として想定していた泣きゲーであり、Key作品の集大成に相応しい作品なのではないかと思いました。
「CLANNADは人生」という有名な言葉が既にありますが、私は「サマポケRBも人生」と言えるような気がします。
また、本作品を通して制作陣の思いの強さとクリエイターとしてのプロ魂がひしひしと伝わってきました。
麻枝准さんをはじめサマポケ制作陣全体が、「このままでは駄目だ。やり残したことがある。」という思いがあったからこそ、Summer Pockets REFLECTION BLUEという形でリベンジをし、真のSummer Pocketsをユーザーに届けたかったのだと思いました。